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定番フォント(サンセリフ体編)

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アイコン Satsuki Shimizu

こんにちは!デザイナーの清水です。

前回の記事からかなり時間が空いてしまいましたが…
今回は〈サンセリフ体〉の定番フォントのご紹介です!

サンセリフ体には私のお気に入りフォントがたくさんあって紹介しきれるかどうか…!
ぜひ最後まで見てもらえたら嬉しいです。

 

 

 

1.Helvetica(ヘルベチカ)

きました、いきなりド定番フォントヘルべチカ!!
デザイナーの中でも人気が高く、好きな人も多いのではないでしょうか?
普段生活の中でたくさん使われているフォントなのでデザイナーではない人でも馴染のあるフォントだと思います。「迷ったらヘルべチカさえ押さえておけば大丈夫」と言われるほど。

簡素で落ち着いた書体でありながら説得力に富む力強さが特長で、用途を選ばない幅広い汎用性があります。現在、最も使用されている書体の一つで、出版や広告の業界では必要不可欠な書体です。
「Microsoft」や「CHANEL」「BMW」など誰もが知っているような有名な企業、ブランドでも使われています。

さらになんとヘルベチカは映画にもなっているとかいないとか…
ファンが多く、世界中に愛されている証拠ですね。

デザインをする際に、定番中の定番すぎてなんとなく距離を置きたい…と思っている人もいるかもしれませんがやっぱり王道はどのデザインでもバチッと決まるカッコよさがあります。

 

2.Futura(フーツラ)

あー、やっぱり好き。
私が一番好きなフォントです。
これもかなり定番フォントですね。
ほぼ完全な円、三角形、四角形をベースに幾何学的なフォルムが特徴で、約100年前の1923年にデザインされたフォントですが現在も様々なブランドロゴにも使用されており活き活きと活躍しているフォントです。
ウエイトもたくさんあり、ウエイトによってルイ・ヴィトンのような高級感から、ドミノピザのようにポップなものまで、組み方次第で全然違った色々な表現ができるのも魅力のひとつではないでしょうか。

個人的には、細いウエイトでこそフーツラのスタイリッシュなかっこよさが出ると思っております。あくまで私の好みの話ですが…(笑)

少し余談で。私最近家具にハマっているのですが、その中でもフィンランドの建築家/プロダクトデザイナー“アルヴァ・アアルト”が好きなんです。で、アアルトの映画が去年公開されたんですが、なんと映画のビジュアルのタイトルにフーツラが使われていたんです!

https://aaltofilm.com/

これ、めちゃくちゃかっこよくないですか!?
まるで私の推しと推しがコラボしたような気持ちになったのを覚えています。(笑)

 

3.DIN(ディン)

ディンの特徴のひとつは、「直線的なパーツ」です。
それを繋ぐ曲線も、機械的に結んだような幾何学的な形状をしています。
文字の横幅が狭くスマートなので私は数字に使用することが多いですかね。
「ユニクロ」や「東京オリンピック」などに使用されています。

「DIN Next」というフォントは、なんと日本人により制作されたもので丸ゴシック体もあるというのが特徴の一つ!かっこいい丸ゴシックってあまりないのでこれはとても貴重なのです。
ディンもたくさん使用されている定番フォントで、ちょっと細長い英語の文字を見かけたら、「これはDINだね?」と言えば、半分くらいの確率で当たるような(偏見)世の中なので、かっこつけて言ってみましょう。(笑)

 

4.Gill Sans(ギルサン)

イギリスの有名な芸術家エリック・ギルさんが作ったサンセリフ体なので、「ギル・サン」。うん、わかりやすい。
こちらも80年以上前に作られた伝統的なフォントですが、古臭さを感じさせないモダンなデザインですよね。
文字によって幅がかなり違うことと(GやWなどは幅が広く、SやFなどは幅が狭い)、切り口がスパッと縦に切れているのが特徴でベーシックに見えて意外と癖のあるフォントです。スタイリッシュですが冷たさは感じさせないどこか柔らかみがある、そんな印象。
あとギル・サンは、小文字の「g」と「t」が可愛いので注目して見てみてください。

 

 

まだまだたくさん定番フォントで紹介したいものがあるんですが、かなり長くなってしまいそうなのでこの辺で終わりにしておきます。

次は日本語フォント編も紹介できたらなと思ってますのでよかったらのぞいてみてください。
私はフォントラバーというかサンセリフラバーなので、今回ほどの熱量を出せるかわかりませんが…(笑)

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