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定番フォント(セリフ体編)

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アイコン Satsuki Shimizu
定番フォント(セリフ体編)

こんにちは!デザイナーの清水です。

企業のロゴを作成したり、WEBサイトに使用するフォントなど、デザイナーはフォントに注目する機会が多いと思います。
私もデザインの際、適したフォントを探すために毎日フォントとにらめっこ。

その中で英字の定番フォントをご紹介したいと思います。
定番フォントだけあってどれもバランスが取れている美しいフォントばかりで有名ブランドのフォントにも使用されているものも多いです。

 

まずフォントには大きく分けて〈セリフ体〉と〈サンセリフ体〉があります。

〈セリフ体〉
端に装飾(セリフ)がある書体で、セリフの形は三角形や細線、四角形などがあります。
縦線・横線の幅が異なり、メリハリのある作りです。
格調高いイメージのデザイン、伝統的でクラシカルな雰囲気を演出したい場合に使用します。

〈サンセリフ体〉
セリフがない書体です。
セリフ体とは違い、縦線・横線の太さもほぼ均等です。
シンプルで新鮮なイメージ、親しみやすくカジュアルな印象にしたい場合に使用します。

 

今回は〈セリフ体〉の定番フォントのご紹介。

 

1.Times New Roman(タイムズ・ニュー・ローマン)

信頼感のある視認性のよい定番フォント。
Times New Roman (タイムズ・ニュー・ローマン)は、1932年にイギリスのタイムズ紙が新聞用書体として開発したラテン文字のセリフ体書体。
イタリック体にも対応されており、多くのPCのインストールされています。セリフ部分が尖っているのでやや堅めのイメージが見る人・読む人に信頼感や誠実性の印象を与えるフォントです。

 

2.Minion(ミニオン)

Minion

Minion(ミニオン)は1950年に発表されたローマン体。
曲線が柔らかく優しい印象が特徴のフォントです。女性的でエレガントな雰囲気があります。
個人的にセリフ体で一番好なフォントで、特に細いウェイトで使用することが多いです。

 

3.Didot(ディド)

Didot

Didot(ディド)はBodoniと合わせてモダン・ローマン体を代表する書体で、フランスのフェルミン・ディドが18-19世紀に制作した活字を元に作られた書体。
縦横の線幅に差があるためコントラストの強いシャープな印象を持ち、上品さやクールで華奢な雰囲気があります。VOGUEやHarper’s BAZAARなどの有名ファッション誌でも使用されています。

 

4.Trajan(トライジャン)

Trajan(トライジャン)

Trajan(トライジャン) は約2000年前にローマに建てられたトラヤヌス帝記念柱の碑文を元にして、1989年にキャロル・トゥオンブリーによって設計された書体。
厳粛な印象と上品さを持ち合わせるため、高級感のあるデザインなどに使われています。字面から力強さや物語を想像させるような印象を受けるためか、映画のタイトルとしてもかなり多く使われているようです。
高級チョコレートブランドGODIVAのロゴもセリフは付いていませんがこのTRAJANがベースになっています。

 

5.Copperplate Gothic(カッパープレートゴシック)

Copperplate Gothic

1901年にアメリカのタイプデザイナー、Frederic W. Goudy(フレデリック・ウィリアム・ゴーディ)によって設計されました。
他で紹介したフォントとは少し変わったセリフ体です。セリフ体には珍しい縦横の線幅が一緒なのですが、文字の端についている小さなセリフで女性向けの製品のロゴやタイトルなどにもしっくりとくる書体です。高級食材ブランドのDEAN&DELUCAのロゴなどに使用されています。

 

次回、サンセリフ体編に続きます~

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